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異界に到着

02-22,2018

早春(18)
映画「旅情」が始まって間もなく、
相席の男性が主人公に言います。
「人によって、
感じ方は違うものだ」・・・って。

いやあ、ほんとにそうですよネエ、
世の中、人は皆「違います」から、
同じできごとに対しても、それを、
「どう感じるか」ってことは、
人それぞれ、違って当然ですよね。

それで、その男性は言います、
「にぎやかだから、
 騒々しいと言う人もいるが、
 大半の人は気に入る」って・・・

すると主人公はすかさず反応します。
「私も、大半に属するでしょうね。」

そうですねえ、主人公の彼女、
にぎやかなベネチアを、
自分も気に入るだろうってことを、
「信じて疑わない」ですね、
この段階では ・ ・ ・

でも、でも、「違うんです」ね、
ドラマの展開は。

あの、「にぎやか」という一言で、
映画は、ベネチアの「特色」を、
端的に表現してるわけですけど、
実は、「にぎやか」っていうのは、
ベネチアの特色のごくごく一部分、
主人公が暮らすアメリカ社会とは、
「あまりにも異なる」異界であって、
特殊な社会なんだってことでして、
でも、ベネチア社会を読み解くのが、
この映画の目的じゃありませんから、
「にぎやか」って一言で済ませて、
非常に単純化させてるわけでして、
映画ではこの後、ベネチアの街が、
どれほど「異界」なのかってこと、
特に主人公が住むアメリカ社会とは、
あまりに隔たった社会だってことを、
映画は「目に見える形」で、
観客に示すわけで、いやあほんとに、
「映画作りの手法」っていうことを、
学ばせてもらえる作品だと思います。

あの、今日はこのへんで打ち切り、
また明日にしますけど、
主人公の乗った汽車が、
ベネチア・サンタ・ルチーア駅に、
まさに到着して停止した瞬間って、
蒸気機関車の車輪大写しの画面で、
その映像によって、異界に到着した、
その心理的興奮というか、高揚感を、
的確に表現してるんじゃないかって、
そんなふうに私は観ました。

以上の文章、
昨日掲載するはずでしたけど、
いろいろと用事ができまして、
インターネットに接続できず、
今日になってしまいました。

今日は曇って寒い日になりまして、
まあ、そういう日もあるわけで、
でも、楽しいこともあった今日で、
総合的には今日も幸福、
ありがたいことです。


「喜べる」ことはほんとに幸せ。

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